岐阜県博物館

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館長メッセージ

 

ご あ い さ つ

 

 

 岐阜県博物館は、県立の総合博物館として昭和51年5月に開館して以来、「岐阜県にゆかりのあるもの」を中心にした調査研究・資料収集・保管・展示を行うことで、県民に広く学びの場を提供してまいりました。この間、岐阜県の学術文化及び博物館教育の拠点として、大変多くの皆様にご利用いただきましたことを心から感謝申し上げます。
 令和6年度は、岐阜県において「清流の国ぎふ」文化祭2024(第39回国民文化祭 / 第24回全国障害者芸術・文化祭)と清流の国ぎふ総文2024(第48回全国高等学校総合文化祭)が行われ、岐阜県ならではの自然、歴史、伝統、文化などを国内外に発信する大会となりました。岐阜県博物館においても館内での展覧会(特別展、企画展、マイミュージアムギャラリー展示)のほか、外部機関との連携企画展や移動展を開催し、国内はもとより海外からの来館者もお迎えし、岐阜県の魅力を発信することができました。
 特別展「ポケモン化石博物館」では、人気ゲーム『ポケットモンスター』シリーズに登場するふしぎな生き物「カセキポケモン」と私たちの世界で見つかる「化石・古生物」を見比べて、似ているところや異なっているところを発見し、古生物学について楽しく学ぶ展覧会を行いました。企画展「返還30年 岐阜の赤羽刀総覧 -美濃伝をたどる-」では、赤羽刀返還から30年になることを機に、岐阜県内で受領された赤羽刀を総覧する展覧会を関市と連携して開催しました。博物館・文化財保護センター連携企画展「寺院跡からみた岐阜の歴史 -古代・中世寺院跡総合調査の成果より-」では、岐阜県古代・中世寺院跡総合調査の成果報告と、県内の主な寺院跡の発掘調査の出土品を展示し紹介する展覧会を開催しました。企画展「雑草と呼ばないで」では、雑草とよばれる植物を通して、植物の生き方や、生きもの同士のつながり、人間生活との関わりを紹介する展覧会を開催(令和7年6月15日まで)しています。
 また、博物館・図書館連携企画展「美しい鉱物の世界」、移動展「UKIYO-E -多岐多様-」等、館外で開催する展覧会も実施することができました。このほかにもマイミュージアムギャラリーでは、岐阜県にゆかりのある方が収集し所蔵するコレクションや、生涯学習で得た成果を展示公開する場として全5回の展示を行い、多くの来館者に展示を見ていただくことができました。
 令和7年度も多くの展覧会の開催を計画しております。開館プレ50周年記念特別展「尾張徳川家ゆかりの美濃刀」では、徳川美術館刀剣コレクションからこれまで公開機会が稀であった美濃刀を一堂に紹介します。開館50周年を前に、知られざる徳川家ゆかりの美濃刀コレクションを紹介します。博物館・岐阜大学連携特別企画展「鳥の卵のひみつ -Bird Eggs-」では、貴重な鳥卵コレクションを紹介することで、さまざまな鳥の卵の形や模様を楽しむとともに、鳥類の保全活動に関心を持っていただける展覧会を、岐阜大学と連携して開催します。博物館・歴史資料館連携企画展「豊臣秀吉と美濃(仮)」では、県博物館が近年収集している織豊期文書や県歴史資料館が所蔵する古文書を中心に、豊臣秀吉と美濃国の関係をうかがう史料を展示します。
 このほか、博物館・図書館連携企画展、移動展等、館外の県内各地で開催する展覧会も計画しております。また、三重県総合博物館(MieMu)との交流企画講演会を含む全12回の講演会や、収蔵庫探検などを含む全32回のけんぱく教室、2年ぶりの開催となる「荘川化石フォーラム」など、広く県民の皆様が親しみ、学んでいただける催し物を多数計画しております。
 来年は当館の開館から50年となります。この節目の年に向け、館内外での展示活動、調査研究活動、資料収集保管活動、サポーター協働事業、民間商業施設との連携イベントなどをさらに充実させ、岐阜県の自然、歴史、文化の魅力の一層の発信に努めてまいります。

令和7年4月1日
岐阜県博物館長 梅 本 雅 史

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