三重県総合博物館 交流企画講演会「カモシカとそのなかまたち」を開催しました。
三重県総合博物館(愛称MieMuミエム)の学芸員・田村香里氏を講師にお招きし、講演会「カモシカとそのなかまたち」を開催しました。
カモシカは群れを作らず単独行動なので、眼下腺から出るにおいを葉っぱに付けて縄張りを示すそうです。頭骨標本には、確かに眼下腺のくぼみがありました!
ウシ科であるカモシカの角は、ニホンジカなどのシカ科とは違って一生生えかわらず、骨の芯に角の鞘が被さったつくりをしており、頭骨標本から角の鞘がスポッと抜けました。
上毛と綿毛の二重構造の毛は防寒に役立ち、足の裏の皮膚も硬くて、生活環境に適した体のつくりをしており、「なるほど!」の連続でした!
参加者の皆さんの多くが、岐阜県内の山地でカモシカを実際に見たことがあるとのことで、田村先生は「三重県ではシカばかりでカモシカにはなかなか出会えないのに」と驚いていらっしゃいました。
講演後には質問も多く出て、さらに学びが深まりました。
田村先生、参加者の皆様、楽しい講演会を、どうもありがとうございました!