12月17日(土) 博物館学芸講座「旅するアカコッコ」を開催しました
岐阜県博物館の 説田 健一 学芸員が「旅するアカコッコ ~鳥類学黎明期の豪商コレクターの生き様~」をテーマに、当館ハイビジョンホールにて今年度10回目となる博物館学芸講座を開催しました。80名の参加者がありました。
講座では、最初に明治以降に活躍した鳥類コレクターについてお話ししました。また、山階鳥類研究所のデーターベースを活用して、鳥類標本についているラベルから岐阜市の鳥類コレクターの柳原要二と、東京の鳥類分類研究者の籾井徳太郎がどのように鳥類標本を交換し、自身の研究に生かしたのかについてお話ししました。参加者からは、「標本が年を経ても保存状態がよくてびっくりしました。ユーモアがある話であきませんでした。」、「鳥学の先人の人間性も分かりやすく説明されて良かった。」、「岐阜にこんな研究者がいるとは知らず、大変興味深く聞くことができました。」、「鳥を見るだけでなく、鳥類学の歴史から見ると新しい世界が広がるのだと思いました。」などの感想がありました。
岐阜県博物館では、今年度12回の博物館学芸講座を予定しております。
次回の第11回目は、2月25日(土)13:30~15:00に、成安造形大学・准教授の小田 隆 氏が「ホネからはじまる恐竜の復元 ~アーティストと科学者との共演~」をテーマに講演を行います。是非ご参加ください。